性能評価

性能評価とは

「性能評価」は、建築基準法第68条26(構造方法等の認定)第3項に基づく業務であり、鉄骨製作工場において製作された鉄骨溶接部の性能について、同法施行規則第1条の3(確認申請書の様式)第1項に規定されている国土交通大臣の認定を受けるために必要な評価の審査を行うものです。
この性能評価業務は、国土交通大臣の認可を受けた「性能評価業務規程(性能評価基準を含む)」に基づき、実施され、適合工場には性能評価書が交付されます。

性能評価のメリット

鉄骨の性能評価を取得した工場は、国土交通大臣の審査を経て、大臣認定工場になりますが、そのメリットは次の通りです。

  • 鉄骨溶接部の性能が保証される
  • しっかりした検査体制が担保される
  • 耐震性に優れた鉄骨を提供できる
  • 鉄骨製作工場の信頼性が高まる
  • 中間検査・完了検査への対応も安心できる


グレード別管理者と資格要件一覧表

Jグレード
項目 資格
品質管理責任者
①製作管理技術者 ・鉄骨製作管理技術者2級
・WES2級
・2級建築士 いずれかの資格者が必要
②溶接管理技術者 ・鉄骨製作管理技術者2級
・WES2級
・2級建築士 いずれかの資格者が必要
③検査技術者  
(イ)製品検査技術者 ・建築鉄骨製品検査技術者
(ロ)超音波検査技術者 ・建築鉄骨超音波検査技術者
・NDI(UT2種)
④工程図担当者 or
  工程図管理責任者
工程図担当者
  -
⑤溶接技術者 ・SA-2F又はA-2F
・横向の場合:SA-2H又はA2H(溶接管理技術者要)
⑥外注管理責任者 資格不要
⑦材料管理責任者 資格不要
⑧品管理者
⑨兼務可能 ①→②、③、④、⑤、⑥、⑦
②→③、④、⑤、⑥、⑦
③→(イ)、(ロ)
Rグレード
項目 資格
品質管理責任者
①製作管理技術者 ・鉄骨製作管理技術者2級
・2級建築士 いずれかの資格者が必要
②溶接管理技術者 ・鉄骨製作管理技術者2級
・WES2級
③検査技術者  
(イ)製品検査技術者 ・建築鉄骨製品検査技術者
(ロ)超音波検査技術者 ・建築鉄骨超音波検査技術者
・NDI(UT2種)
④工程図担当者 or
  工程図管理責任者
工程図担当者
  -
⑤溶接技術者 SA-3F又はA-3F
横向の場合:SA-3H又はA-3H
⑥外注管理責任者 資格不要
⑦材料管理責任者 資格不要
⑧品管理者
⑨兼務可能 ①→③、④、⑤、⑥、⑦
②→③、⑥、⑦
③→(イ)、(ロ)
Mグレード
項目 資格
品質管理責任者管理技術者との兼務不可
①製作管理技術者 鉄骨製作管理技術者1級
1級建築士 いずれかの資格者が必要
②溶接管理技術者 鉄骨製作管理技術者2級
WES2級 いずれかの資格者が必要
③検査技術者  
(イ)製品検査技術者 ・建築鉄骨製品検査技術者
(ロ)超音波検査技術者 ・建築鉄骨超音波検査技術者
NDI(UT2種)
④工程図担当者 or
  工程図管理責任者
工程図担当者
鉄骨製作管理技術者2級
2級建築士 いずれかの資格者が必要
⑤溶接技術者 SA-3F、3H又はA-3F、3H
⑥外注管理責任者 資格不要
⑦材料管理責任者 資格不要
⑧品管理者
⑨兼務可能 ①→⑥、⑦
②→⑥、⑦
③→(イ)、(ロ)
Hグレード
項目 資格
品質管理責任者管理技術者との兼務不可
①製作管理技術者 鉄骨製作管理技術者1級
1級建築士 いずれかの資格者が必要
②溶接管理技術者 鉄骨製作管理技術者1級
WES1級 いずれかの資格者が必要
③検査技術者  
(イ)製品検査技術者 ・建築鉄骨製品検査技術者
(ロ)超音波検査技術者 ・建築鉄骨超音波検査技術者
NDI(UT3種)
④工程図担当者 or
  工程図管理責任者
工程図担当者
鉄骨製作管理技術者1級
1級建築士 いずれかの資格者が必要
⑤溶接技術者 SA-3F、3H、3V又はA-3F、3H、3V
⑥外注管理責任者 資格不要
⑦材料管理責任者 資格不要
⑧品管理者 資格不要
⑨兼務可能 ①→⑥、⑦
②→⑥、⑦
③→(イ)、(ロ)、⑧

資格取得情報

性能評価取得に必要な資格一覧

建築士(1級2級)
 └ 一般財団法人 建築技術教育普及センター


鉄骨製作管理技術者(1級/2級)新規/更新
建築鉄骨製品検査技術者 新規/更新
建築鉄骨超音波検査技術者 新規/更新
 └ 一般社団法人 鉄骨技術者教育センター


鉄骨超音波検査資格 NDI UTレベル1・2・3
 └ 一般社団法人 日本非破壊検査協会


溶接管理技術者(WES8103)特別級・1級・2級

溶接技能者
 └ 一般社団法人 日本溶接協会

その他建築関連資格一覧

建築施工管理技士(1級・2級)
 └ 一般財団法人 建設業振興基金


建築高力ボルト接合管理技術者構
 └ 一般社団法人 日本鋼構造協会

性能評価申請受付期間

前 期中 間(新規のみ)後 期中 間(新規のみ)
4月1日~5月15日必着7月1日~7月31日必着10月1日~10月31日必着1月10日~1月29日必着

【注意】・受付最終日が土・日又は祝祭日の場合には、その直前の平日までの必着とします。   

      ・事前に当組合事務局で書類を確認いたします。申請の際は組合事務局までお問い合わせください。(℡024-535-5461)

    ・工場性能評価日程(全体スケジュール)や詳細については(株)全国鉄骨評価機構ホームページをご覧ください。

適用図書・準拠図書 最新版一覧表

工作基準

1) 建築工事標準仕様書JASS6鉄骨工事・・・日本建築学会(2018年版)
2) 鉄骨工事技術指針・工場製作編・・・日本建築学会(2018年版)
3) 鉄骨精度測定指針・・・日本建築学会(2018年版)
4) 溶接接合設計施工ガイドブック・・・日本建築学会(2008年版)
5) 高カボルト接合設計施工ガイドブック・・・日本建築学会(2016年版)
6) 鋼構造許容応力度設計基準・・・日本建築学会(2019年版)
7) 建築工事標準仕様書・同解説JASS18塗装工事・・・日本建築学会(2013年版)
8) 日本産業規格JIS・・・日本規格協会
9) 突合せ継手の食い違い仕口のずれの検査・補強マニュアル・・・鉄骨製作管理技術者登録機構(2003年版)
10) 冷間成形角形鋼管設計・施工マニュアル・・・日本建築センター(2018年版)
11) 公共建築工事標準仕様書・・・国土交通省大臣官房官庁営繕部(2022年版)
12)  建設省告示第1464・・・(2000年版)

検査基準

 日本産業規格(JIS)

 建築工事標準仕様書JASS6鉄骨工事

 鉄骨工事技術指針・工場製作編

 鉄骨工事技術指針・工場現場施工編

 鉄骨精度測定指針
・・・

・・・

・・・

・・・

・・・
日本規格協会

日本建築学会(2018年版)

日本建築学会(2018年版)

日本建築学会(2018年版)

日本建築学会(2018年版)
 鋼構造建築溶接部の超音波探傷検査基準・同解説
・・・日本建築学会(2018年版)
 溶接接合設計施工ガイドブック

 高力ボルト接合設計施工ガイドブック

 突合せ継手の食い違い仕口のずれの検査・補強マニュアル

 冷間成形角形鋼管設計・施工マニュアル

 公共建築工事標準仕様書

・「鋼溶接部の超音波探傷試験方法」
・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・
日本建築学会(2008年版)

日本建築学会(2016年版)

鉄骨製作管理技術者登録機構(2003年版)

日本建築センター(2018年版)

国土交通省大臣官房官庁営繕部(2022年版)

JIS Z 3060:2002:2015
・「金属材料のパルス反射法による超音波探傷試験方法通則」・・・JIS Z 2344:1993
・「超音波探傷試験用標準試験片」・・・JIS Z 2345-1-2-3-4:2018
・「超音波探傷装置の性能測定方法」
・・・JIS Z 2352:2010
・「計数値検査に対する抜取検査手順ー第1部
 ロットごとの検査に対するAQL指標型抜取検査方式」
・・・JIS Z 9015-1:2006
全国鐵構工業協会
全国鉄骨評価機構
全構協青年部会
国土交通省